TPLinkのスイッチングハブが気になり、買っちゃったNAGATOMEです。
TPLinkについて少し調べると、本社は中国深センにあるようです。
世界42ヶ国に直営子会社や支社を展開しており、日本法人は2015年に設立しているとのこと。
サイトを調べてみると世界170か国以上で10億人を超えるユーザーにネットワーク製品を提供しているという事で、中々売れ筋なメーカーの様です。
製品ラインナップを見てみると、一般家庭向けから法人向けのスイッチやルーターまで多岐にわたる製品を扱っているようでした。

ただ、職業エンジニアなNAGATOMEから言うと、法人で本メーカーの製品を使っている所は見たことがないです。同じく中国のメーカー、ファーウェイなら何度かありますね!
さて、一般家庭のネットワーク構成は
- ONU→無線ルーター
- ホームゲートウェイ(ONU一体型ルーター)
- ホームゲートウェイ(ONU一体型ルーター)→無線ルーター
だと(勝手に)思っているNAGATOMEです。

昨今はノートPCやモバイルデバイスは無線接続が主流ですが…
ゲーミングPCやゲーム機など、通信にリアルタイム性や安定性が求められるものに関しては、まだまだ有線接続が優位です。
しかし、ホームゲートウェイや無線ルーターではLANのポートが足りなかったり、欲しい場所にLANの口が無かったりする事はないでしょうか。
そんなときにスイッチングハブの出番です!

スイッチングハブがあればポートが不足している問題を解消してくれます。
今回ご紹介するTPLink スイッチングハブ TL-SG105は安価でありながら、省スペースで5ポート増設できます。


1ポートはホームゲートウェイ、または無線ルーターと接続する必要があるので実質4ポート増設です!
スイッチングハブを経由することで通信速度が遅くなるのでは?と疑問に思う方もいるかも知れませんが…
すべてのポートがGigabitイーサネット(1000BASE-T)に対応しているため、1Gbpsの高速通信が可能です。
これにより、オンラインゲームも快適にプレイすることができます。
それでは、「【TPLink スイッチングハブ TL-SG105 レビュー】中国メーカーTPLinkの5ポートスイッチングハブ PS5・Xbox Series X|Sなどゲーム機への接続もOK!」について書いていきます。

- 安価で手に入る
- 全ポートGigabitイーサネット対応
- コンパクトな設計
- ファンレスで無音
- 電源や通信状況をLEDランプで確認できる
- 設定不要で簡単設置
- 省電力で節約
- PoEに対応していない
- ポート数は少なめ
TPLink スイッチングハブ TL-SG105の諸元・外観
まず、TPLink スイッチングハブ TL-SG105の諸元は以下の通りです。
製品名 | TPLink スイッチングハブ TL-SG105 |
---|---|
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 100 x 98 x 25 mm |
重量 | |
ポート数 | 5ポート |
スイッチング容量 | |
スループット | 7.4Mpps |
準拠規格 | IEEE 802.3i/802.3u/ 802.3ab/802.3x、 IEEE 802.1p |
伝送速度(規格値) | 1000Mbps (1000BASE-T)、100Mbps (100BASE-TX)、 10Mbps (10BASE-T) |
データ転送方式 | ストア&フォワード |
Auto-Negotiation機能 | Auto-Negotiation機能あり |
Auto-MDI/MDIX機能 | Auto-MDI/MDIX機能あり |
バッファー容量 | 1MB |
伝送路符号化方式 | – |
アクセス方式 | |
アドレステーブル | 2K |
適合ケーブル | – |
端子形状 | RJ-45 |
伝送距離 | – |
電源電圧 | – |
消費電力 | 最大2.3W(220V/50Hz) |
動作環境 | 温度0~40℃ |
規格 | – |
保証期間 | ライフタイム保証(永久無償保証) |
一般家庭用で使用する分でも伝送速度やスループット、スイッチング容量も十分です。

ノンブロッキング設計となっており、ワイヤースピード(理論上の最高速度)のスループットを実現します!

余程ローカルエリアで大きいデータを複数端末で扱わない限り、問題ないスペックだと思います。
ちょっとだけ上記の根拠に触れておきます(ここはすっ飛ばして頂いてもOK!)。
本製品は1ポートあたり1000Mbpsの5ポートスイッチングハブで、スイッチング容量は10Gbpsです。
最大の転送量を計算すると、全二重通信であることを加味して以下の通りになります。
1000Mbps(伝送速度)×5(ポート数)×2(全二重通信)=10000Mbps=10Gbps
なので100%の転送を保証することができますね!
また、1ポートで1秒間に処理できるパケット数(スループット / スイッチング処理能力)については以下の通りになります。
この際、ショートパケット(イーサネットで最も負荷のかかる64byteのフレーム(色々ついて672bitになる))で計算しています。
1000Mbps(伝送速度) / 672bit(プリアンプル+SFD+64byte+IFG) ≒ 1488095pps(≒1.488Mpps→ギガビットポートの理論上のスループット)
つまり、1ポートあたり64byteのフレーム(パケット)を1秒間に1488095個転送することができます。
全体で1.488Mpps × 5(ポート) = 7.44MppsのスループットがあればOKです。
こちらについても100%の転送を保証することができますね!
とは言え、一般家庭内やゲームの用途で、余程大きいデータ通信を行わない限り本製品の能力を使い切ることは無いと思います!
続いて、TPLink スイッチングハブ TL-SG105の外観について紹介します。
前面、背面、側面は以下の通りです。



正面にポートがあるタイプで、電源や通信状態のインジケーターランプもあります。
金属筐体でプラスチック筐体のものより堅牢な印象を受けます。
放熱効果の高い金属筐体に加え、側面は肉抜きされており、更に放熱性を高めている様に見受けられます。
サイズ感もコンパクトでなんと手のひらサイズ!

NAGATOMEの手が大きいってのもありますが(笑)
正面にポートとLEDランプがありますが、この手の構造はサーバーラックに積む時は便利ですね。
平置きや壁掛けだと前面、背面にLANと電源のケーブルを接続する事になるので、配線が集約しにくいです。

TPLink スイッチングハブ TL-SG105の同梱品
TPLink スイッチングハブ TL-SG105の同梱品は以下の通りです。
- TPLink スイッチングハブ TL-SG105本体
- ACアダプター
- インストールガイド

TPLink スイッチングハブ TL-SG105のレビュー
安価で手に入る
TPLink スイッチングハブ TL-SG105は2,000円程度と安価です。
求めやすい価格なので、ちょっとポートを増やしたいという方にとって購入ハードルは低いです。
しかし、安価ながらも性能や各種機能に問題はなく、通常の使用範囲において全く問題ありません。
全ポートGigabitイーサネット対応
TPLink スイッチングハブ TL-SG105は、すべてのポートがGigabitイーサネット(1000BASE-T)に対応しています。

Gigabitイーサネットに対応している=1Gbpsの高速通信が可能です。
1000BASE-Tにも少し触れておくと、これはイーサネットの規格になります。

イーサネットはざっくり言うなら有線LANの規格だよ!
1000BASE-Tはギガビットイーサネットと呼ばれ、最大1Gbpsの通信が可能です。
LANケーブルの記事でも紹介していますが、インターネットでオンラインゲームなどをする場合でも1Gbpsあれば基本十分です。

光回線事業者との契約内容によりますが、余程特殊な契約や事業者を利用していない限り基本インターネットの通信速度も最大1Gbpsのケースが多いかと。
通信速度やLANケーブルの選び方については以下の記事でより詳細に触れているので、気になる方はチェックしてみてください。
コンパクトな設計
TPLink スイッチングハブ TL-SG105の寸法は101×94×29mm(幅×高さ×奥行、本体のみ)と非常にコンパクト。
平置き、壁掛けに対応しています。

尚、ゴムの足は自分でつける必要があります。

分かりにくいかも知れませんが、底面の足を貼る箇所のマークはバラバラで、製品の精度などやや懐疑的になってしまいます。

足を貼り付けるとこんな感じ。

壁掛けをする場合は底面の溝に吸盤などつけるのでしょうね(たぶん)。
ワイヤーなどで引っ掛けても良いかもしれません。

LANポートは正面、電源ポートは背面となっているため配線には考慮が必要です。


ラックに載せる分にはこの様な構造が利便性は高いのですが、家庭用で使うには配線の集約がやや難ですね(もちろん工夫でなんとでもなりますが)。
加えて、設置場所の温度が本製品の仕様の範囲内で収まる場所に設置をしましょう。
ファンレスで無音
TPLink スイッチングハブ TL-SG105はファンレスとなっており、ほぼ無音です。

というか、もはや無音です。
全く音がしないので寝室に置いてもOKです!
余談ですが、デメリットとして、置き場所を考えないとLEDインジケータがピカピカ光って気になります(笑)
少し話が逸れましたが、このタイプのモデルであれば最近はファンレスが主流です。
特段特別な機構であるかと言われるとそうではありません。
ただ、金属筐体によって内部の熱を効率よく逃がせるため、安定動作や故障リスクを下げるのに一躍買っていると思われます。
同等の製品で、プラスチック筐体の製品もありますしね(それでも問題なく動作はしましたが)。
電源や通信状況をLEDランプで確認できる
本機能は類似する製品にも実装されていますが、LEDのインジケータランプで電源、通信の状態がわかります。

単純にLEDが点滅していれば疎通できている状態で、消灯していれば通信できていない状態です。
電源も同様に、電気が供給されていればランプが光り、そうでなければ消えます。
単純だからこそわかりやすいですね。
設定不要で簡単設置
TPLink スイッチングハブ TL-SG105はプラグアンドプレイのため、特に設定は必要ありません。
単にルーターとLANで接続すれば使えるようになります。
また、本製品はWeb UIなど管理画面から何か設定値を変更できるなどの機能はございません。

まあ本当にスイッチングハブとしてポートを増やす、ということが簡単にできます。
尚、ブリッジ接続やカスケード接続ができるかどうかは本記事では検証しておりません。
省電力で節約
TPLink スイッチングハブ TL-SG105の消費電力は最大で2.3Wと省電力です。

とは言え、スイッチングハブは常時稼働しているもの。
1kWhあたり22円で計算したとして…
最大消費電力で365日常時稼働で大体440円程度の金額になります。
とは言えいつも最大で稼働している訳ではありませんし、本スイッチングハブには自動節電機能もあります。

システムがケーブルの長さを判断して消費エネルギーを抑えるとのこと。この手のスイッチングハブなら割と一般的な機能ですね。
PoEに対応していない
PoEとはPower over Ethernetの略で、LANケーブルから電源を供給する仕組みのことです。
PoEがあれば、電源が取れないような場所でもLANケーブルを介して電源を供給することで設置することができます。
ただし、大本のルーターもPoEに対応していなければ意味がありません。
本製品はPoE対応なしと明記されていました。
ポート数は少なめ
5ポート中1ポートはルーター等と接続しなければならないので実質増設できるのは4ポートになります。
NAGATOME個人的には一般家庭において4ポート増えれば全然問題ないでしょ、と思っていますが…
色々な機器を有線で接続したいと考えている方にはやや足りないかもしれませんね。

その場合、価格は上がりますが、よりポート数の多いスイッチングハブもあるので、そちらを検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、TPLinkなら同等の製品で以下のラインナップがあります。
- 8ポートで同等の製品
TPLink スイッチングハブ TL-SG105をおすすめする人
消費電力を抑え、少数でいいので安価でポートを増設したい方におすすめします!



NAGATOMEの場合は無線ルーターに本製品を接続し、PC、PS5、Xbox Series Sと接続するようにしています。
また、ACアダプターによる電源供給が必要なので、コンセント付近にはなりますがコンパクトなので置き場所の自由度は高いです。
ただし、本製品の場合LANポートは前面、電源ポートは背面にあるため配線には気を配る必要があります。
また、ややつくりが雑な部分もありましたし、ルーターなどになりますが中国に情報を送っているんじゃないかというウワサもあるので、その点もやや気になるところです
とは言え、1Gbpsという通信速度で快適にLANやインターネット環境が使えるのは良いですね!

TPLink スイッチングハブ TL-SG105まとめ
本記事は「【TPLink スイッチングハブ TL-SG105 レビュー】中国メーカーTPLinkの5ポートスイッチングハブ PS5・Xbox Series X|Sなどゲーム機への接続もOK!」について書きました。
TPLink スイッチングハブは安価ですが、伝送速度やスループットなど快適に使用できる数値を満たしています。

ちょっとポートを増やしたい!という場合に最適な製品です!
また、同等の他製品よりも比較的消費電力が抑えられている点も良いですね。
本ブログの性質上ゲームに関連させながら記事を書きましたが、例えばPCとプリンタをLANで接続する場合にも使えますので、用途については色々と検討してみてください!
以上、NAGATOMEでした!
- 安価で手に入る
- 全ポートGigabitイーサネット対応
- コンパクトな設計
- ファンレスで無音
- 電源や通信状況をLEDランプで確認できる
- 設定不要で簡単設置
- 省電力で節約
- PoEに対応していない
- ポート数は少なめ

Amazonでルーターといったネットワーク機器を販売している、最近よく見かけるメーカーですよね。