初めてNETGEAR製のスイッチングハブを買っちゃったNAGATOMEです。
先日バッファロー スイッチングハブ LSW6-GT-5ESL/NBKのレビュー記事でも書いた通り、一般家庭のネットワーク構成は
- ONU→無線ルーター
- ホームゲートウェイ(ONU一体型ルーター)
- ホームゲートウェイ(ONU一体型ルーター)→無線ルーター
だと(勝手に)思っています。

昨今はノートPCやモバイルデバイスは無線接続が主流ですが…
ゲーミングPCやゲーム機など、通信にリアルタイム性や安定性が求められるものに関しては、まだまだ有線接続が優位です。
しかし、ホームゲートウェイや無線ルーターではLANのポートが足りなかったり、欲しい場所にLANの口が無かったりする事はないでしょうか。
そんなときにスイッチングハブの出番です!

スイッチングハブがあればポートが不足している問題を解消してくれます。
今回ご紹介するNETGEAR スイッチングハブ GS305は安価でありながら、非常にコンパクトで5ポート増設できます。

1ポートはホームゲートウェイ、または無線ルーターと接続する必要があるので実質4ポート増設です!
スイッチングハブを経由することで通信速度が遅くなるのでは?と疑問に思う方もいるかも知れませんが…
すべてのポートがGigabitイーサネット(1000BASE-T)に対応しているため、1Gbpsの高速通信が可能です。

これにより、オンラインゲームも快適にプレイすることができます。
同等のスイッチングハブと比較してもコンパクトな設計で、置き場所にも困らず、ファンレスで音もしません。
それでは、「【NETGEAR スイッチングハブ GS305 レビュー】手頃な5ポートスイッチングハブ PS5・Xbox Series X|Sなどゲーム機への接続もおすすめ!」について書いていきます。
- 安価で手に入る
- 全ポートGigabitイーサネット対応
- 非常にコンパクトな設計
- ファンレスで無音
- 電源や通信状況をLEDランプで確認できる
- 設定不要で簡単設置
- 省電力で節約
- PoEに対応していない
- ポート数は少なめ
NETGEAR スイッチングハブ GS305の諸元・外観
まず、NETGEAR スイッチングハブ GS305の諸元は以下の通りです。
製品名 | NETGEAR スイッチングハブ GS305 |
---|---|
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 101×94×29 mm |
重量 | 約250g |
ポート数 | 5ポート |
スイッチング容量 | 10Gbps |
スループット | 7.4Mpps |
準拠規格 | IEEE 802.3ab 1000BASE-T、IEEE 802.3u 100BASE-TX、 IEEE 802.3i 10BASE-T、IEEE 802.3xフロー制御、 IEEE 802.1p QoS、IEEE 802.3 CSMA/CD、 IEEE 802.3az Energy、Efficient Ethernet (省電力イーサネット) |
伝送速度(規格値) | 1000Mbps (1000BASE-T)、100Mbps (100BASE-TX)、 10Mbps (10BASE-T) |
データ転送方式 | – ※恐らくストア&フォワード |
Auto-Negotiation機能 | あり |
Auto-MDI/MDIX機能 | Auto-MDI/MDIX機能あり |
バッファー容量 | 128KB |
伝送路符号化方式 | – |
アクセス方式 | CSMA/CD |
アドレステーブル | 2K |
適合ケーブル | – |
端子形状 | RJ-45 |
伝送距離 | – |
電源電圧 | – |
消費電力 | 2.15W(MAX)/ 0.31W(min) |
動作環境 | 温度0~40℃ |
規格 | – |
保証期間 | 3年間 ※ユーザー登録が必要 |
一般家庭用で使用する分でも伝送速度やスループット、スイッチング容量も十分です。

ノンブロッキング設計となっており、ワイヤースピード(理論上の最高速度)のスループットを実現します!

余程ローカルエリアで大きいデータを複数端末で扱わない限り問題ないスペックだと思います。
ちょっとだけ上記の根拠に触れておきます(ここはすっ飛ばして頂いてもOK!)。
本製品は1ポートあたり1000Mbpsの5ポートスイッチングハブで、スイッチング容量は10Gbpsです。
最大の転送量を計算すると、全二重通信であることを加味して以下の通りになります。
1000Mbps(伝送速度)×5(ポート数)×2(全二重通信)=10000Mbps=10Gbps
なので100%の転送を保証することができますね!
また、1ポートで1秒間に処理できるパケット数(スループット / スイッチング処理能力)については以下の通りになります。
この際、ショートパケット(イーサネットで最も負荷のかかる64byteのフレーム(色々ついて672bitになる))で計算しています。
1000Mbps(伝送速度) / 672bit(プリアンプル+SFD+64byte+IFG) ≒ 1488095pps(≒1.488Mpps→ギガビットポートの理論上のスループット)
つまり、1ポートあたり64byteのフレーム(パケット)を1秒間に1488095個転送することができます。
全体で1.488Mpps × 5(ポート) = 7.44MppsのスループットがあればOKです。
こちらについても100%の転送を保証することができますね!
とは言え、一般家庭内やゲームの用途で、余程大きいデータ通信を行わない限り本製品の能力を使い切ることは無いと思います!
続いて、NETGEAR スイッチングハブ GS305の外観について紹介します。
前面、背面、側面は以下の通りです。



正面にポートがあるタイプで、電源や通信状態のインジケーターランプもあります。
金属筐体でプラスチック筐体のものより見た目は○。
放熱効果の高い金属筐体に加え、側面は肉抜きされており、更に放熱性を高めている様に見受けられます。
サイズ感もコンパクトでなんと手のひらサイズ!


NAGATOMEの手が大きいってのもありますが(笑)
正面にポートとLEDランプがあることから、サーバーラックに積んでいる企業向けのスイッチの面影があります。
NETGEAR スイッチングハブ GS305の同梱品
NETGEAR スイッチングハブ GS305の同梱品は以下の通りです。
- NETGEAR スイッチングハブ GS305本体
- ACアダプター
- インストールガイド
- 重要事項説明書
- ユーザー登録の案内

NETGEAR スイッチングハブ GS305のレビュー
安価で手に入る
NETGEAR スイッチングハブ GS305は2,000円程度と安価です。
求めやすい価格なので、ちょっとポートを増やしたいという方にとって購入ハードルは低いです。
しかし、安価ながらも性能や各種機能に問題はなく、通常の使用範囲において全く問題ありません。
全ポートGigabitイーサネット対応
NETGEAR スイッチングハブ GS305は、すべてのポートがGigabitイーサネット(1000BASE-T)に対応しています。

Gigabitイーサネットに対応している=1Gbpsの高速通信が可能です。
1000BASE-Tにも少し触れておくと、これはイーサネットの規格になります。

イーサネットはざっくり言うなら有線LANの規格だよ!
1000BASE-Tはギガビットイーサネットと呼ばれ、最大1Gbpsの通信が可能です。
LANケーブルの記事でも紹介していますが、インターネットでオンラインゲームなどをする場合でも1Gbpsあれば基本十分です。

光回線事業者との契約内容によりますが、余程特殊な契約や事業者を利用していない限り基本インターネットの通信速度も最大1Gbpsのケースが多いかと。
通信速度やLANケーブルの選び方については以下の記事でより詳細に触れているので、気になる方はチェックしてみてください。
コンパクトな設計
NETGEAR スイッチングハブ GS305の寸法は101×94×29mm(幅×高さ×奥行、本体のみ)と非常にコンパクト。
底面にはゴム足が付いており、平置きに適しています。

また、吸盤などを付けることができそうな溝もあるので、工夫すれば壁掛け等もいけるかもしれません。

LANポートは正面、電源ポートは背面となっているため配線には考慮が必要です。


ラックに載せる分にはこの様な構造が利便性は高いのですが、家庭用で使うには配線の集約がやや難ですね(もちろん工夫でなんとでもなりますが)。
加えて、設置場所の温度が本製品の仕様の範囲内で収まる場所に設置をしましょう。
ファンレスで無音
NETGEAR スイッチングハブ GS305はファンレスとなっており、ほぼ無音です。

というか、もはや無音です。
全く音がしないので寝室に置いてもOKです!
余談ですが、デメリットとして、置き場所を考えないとLEDインジケータがピカピカ光って気になります(笑)

少し話が逸れましたが、このタイプのモデルであれば最近はファンレスが主流です。
特段特別な機構であるかと言われるとそうではありません。
ただ、金属筐体によって内部の熱を効率よく逃がせるため、安定動作や故障リスクを下げるのに一躍買っていると思われます。
同等の製品で、プラスチック筐体の製品もありますしね(それでも問題なく動作はしましたが)。
電源や通信状況をLEDランプで確認できる
本機能は類似する製品にも実装されていますが、LEDのインジケータランプで電源、通信の状態がわかります。

単純にLEDが点滅していれば疎通できている状態で、消灯していれば通信できていない状態です。
電源も同様に、電気が供給されていればランプが光り、そうでなければ消えます。
単純だからこそわかりやすいですね。
設定不要で簡単設置
NETGEAR スイッチングハブ GS305はプラグアンドプレイのため、特に設定は必要ありません。
単にルーターとLANで接続すれば使えるようになります。
また、本製品はアンマネージドスイッチになるため、管理画面から何か設定値を変更できるなどの機能はありません。
同梱されている用紙にNETGEAR Insightアプリへの登録の案内が記されたものがありますが…
アプリを介しての設定変更もできないため、保証以外でインストールするメリットは無さそうです。

尚、ブリッジ接続やカスケード接続ができるかどうかは本記事では検証しておりません。
省電力で節約
NETGEAR スイッチングハブ GS305の消費電力は最大で2.15Wとかなり節電できます。
とは言え、スイッチングハブは常時稼働しているもの。
1kWhあたり22円で計算したとして…
最大消費電力で365日常時稼働で大体400円程度の金額になります。
ただ、リンク状態やケーブルの長さに応じて消費電力を自動で調整する機能も有しているため、元々の消費電力を考えると大きく抑えることができそうです。
PoEに対応していない
PoEとはPower over Ethernetの略で、LANケーブルから電源を供給する仕組みのことです。
PoEがあれば、電源が取れないような場所でもLANケーブルを介して電源を供給することで設置することができます。

一般家庭では馴染みがありませんが、例えば企業や商用施設の天井裏に配線するときなどPoE対応デバイスを使用します。
ただし、大本のルーターもPoEに対応していなければ意味がありません。
仕様書にPoE対応と記載はされていませんでしたが、PoEインジェクターなどを使えば供給できるかも知れません。
と言うのも、Amazonのレビューにそう言う旨のコメントが投稿されていたからです。

PoEインジェクターを持っていないため検証できていません…
ポート数は少なめ
5ポート中1ポートはルーター等と接続しなければならないので実質増設できるのは4ポートになります。
NAGATOME個人的には一般家庭において4ポート増えれば全然問題ないでしょ、と思っていますが…
色々な機器を有線で接続したいと考えている方にはやや足りないかもしれませんね。
その場合、価格は上がりますが、よりポート数の多いスイッチングハブもあるので、そちらを検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、NETGEARなら同等の製品で以下のラインナップがあります。
- 8ポートで同等の製品
NETGEAR スイッチングハブ GS305の保証について
購入から30日以内にNETGEARのサポートサイト(https://www.netgear.jp/register/)にユーザー登録することでハードウェア製品の保証期間延長、無償テクニカルサポートなど受けられる様になります。
反対に登録しない場合、受けられるハードウェア製品保証期間は製造年月から起算した1年間に限定され、テクニカルサポートも提供されません。
個人的にGS305のようなアンマネージドの5ポートスイッチングハブなら構造も単純で、保証は別にいいやって思ってます。

この手の製品は初期不良が無い限りほぼほぼ壊れることは無いと思っています(笑)
一方で高額なマネージドスイッチなどを導入するのであれば保証とテクニカルサポートを受けるためにもユーザー登録はしておいて方が良いでしょう。
NETGEAR スイッチングハブ GS305をおすすめする人
消費電力を抑え、少数でいいので安価でポートを増設したい方におすすめします!



NAGATOMEの場合は無線ルーターに本製品を接続し、PC、PS5、Xbox Series Sと接続するようにしています。
また、ACアダプターによる電源供給が必要なので、コンセント付近にはなりますがコンパクトなので置き場所の自由度は高いです。
ただし、本製品の場合LANポートは前面、電源ポートは背面にあるため配線には気を配る必要があります。
とは言え、1Gbpsという通信速度で快適にLANやインターネット環境が使えるのは良いですね!
NETGEAR スイッチングハブ GS305まとめ
本記事は「【NETGEAR スイッチングハブ GS305 レビュー】手頃な5ポートスイッチングハブ PS5・Xbox Series X|Sなどゲーム機への接続もおすすめ!」について書きました。
バッファロー スイッチングハブ LSW6-GT-5ESL/NBKは安価ですが、伝送速度やスループットなど快適に使用できる数値を満たしています。

ちょっとポートを増やしたい!という場合に最適な製品です!
また、同等の他製品よりも比較的消費電力が抑えられている点も良いですね。
本ブログの性質上ゲームに関連させながら記事を書きましたが、例えばPCとプリンタをLANで接続する場合にも使えますので、用途については色々と検討してみてください!
以上、NAGATOMEでした!
- 安価で手に入る
- 全ポートGigabitイーサネット対応
- コンパクトな設計
- ファンレスで無音
- 電源や通信状況をLEDランプで確認できる
- 設定不要で簡単設置
- 省電力で節約
- PoEに対応していない
- ポート数は少なめ
最近、ネットワーク製品にハマっています笑