昨今のタイトルを綺麗なグラフィック、快適な動作環境でプレイしようとするとゲーミングPCといえど高いスペックを要求されます。
その点2021年にリリースされたPS5、Xbox Series X/Sという、いわゆる次世代機は高解像度、高フレームレートで様々なタイトルをプレイすることができ、コスパがかなり良いと言えます。
今回の記事「Xbox Series Sの性能はまるでゲーミングPC!?これがあればゲーミングPC不要説」では、それぞれのデバイスのメリット・デメリットや、ゲーミングPCのようにキーボード、マウスを直挿しして使用した場合のXbox Series Sについて書いていきます。
次世代ゲーム機の性能比較
まずはPS5、Xbox Series X/Sのそれぞれのスペックを見てみましょう!
項目 | PS5 | Xbox Series S | Xbox Series X |
---|---|---|---|
価格(税抜き) | 49,980 | 29,980 | 49,980 |
CPU | 8Core AMD Zen2 CPU@3.5GHz | 8Core AMD Zen2 CPU@3.6GHz | 8Core AMD Zen2 CPU@3.8GHz |
GPU | AMD RDNA 2 GPU 36CUs@非公開 | AMD RDNA 2 GPU 20CUs@1.565GHz | AMD RDNA 2 GPU 53CUs@1.825GHz |
GPU性能 | 10.28TFLOPS | 4TFLOPS | 12.1TFLOPS |
RAM | 16GB GDDR6 | 10GB GDDR6 | 16GB GDDR6 |
解像度 | 4K | 1440p | 4K |
ストレージ | 825GB | 512GB | 1TB |
ディスプレイ出力 | HDMI 2.1 | HDMI 2.1 | HDMI 2.1 |
フレームレート | 120FPS | 120FPS | 120FPS |
Xbox Series Xがスペック的には一番高く、次いでPS5、大きく差が開いてXbox Series Sという順になっています。
ここでゲーミングPCユーザーならわかると思いますが、昨今のタイトルを最大4K120FPSでプレイできるのは驚異的なスペックだと言えるでしょう。
なんと、そんなモンスタースペックの次世代ゲーム機が税抜き5万円以下の価格で手に入れる事ができると言うもんだからコスパが良いってレベルじゃない(あくまでゲームをプレイの観点で)。
PS5やXbox Series Xと同等のスペックでゲーミングPCを構成するものなら、パーツにもよりますが20万円程度は必要になるかと思います。
次世代ゲーム機はキーマウ直挿しでプレイ可能
PCの特権とも言えるキーボード&マウスでのプレイも、コンバーターなしでPS5、Xbox Series X/Sに直挿しして使用することができます。
※デバイスによっては動作を保証していないもの、非対応のものがあります
しかも、人間が体感できるような遅延はほぼありません。
FPSなどパッドよりも比較的照準が合わせやすくなるので、慣れれば優位に立ち回る事ができます。
NAGATOMEも実際にXbox Series Sにキーボード&マウス(Apex Pro&G Pro)を直挿ししてプレイしてみた動画があるので、興味のある方は以下の動画をご参考ください。
とは言っても詳細な設定ではPC優位
高解像度、高コスパで(恐らくほどんどの)キーボード&マウスの直挿しに対応している次世代ゲーム機。
一見ゲーミングPCが不要の様に思えますが、細かい設定の面ではゲーミングPCに軍配があがります。
まず、次世代ゲーム機にキーボードやマウスの詳細設定を行う事のできるソフトウェアをインストールする事ができません。
例えばNAGATOMEのケースで言うと、Apex Proの「SteelSeries Engine」やG Proの「ロジクールHUB」が該当します。
PCにインストール可能なそれぞれのソフトウェアを使えば、詳細にアクチュエーションポイントの設定変更、DPIやマクロの設定変更などを行うことができます。
しかし、次世代ゲーム機の場合だとせいぜいゲームのオプションにある設定項目くらいしか変更することができません。
また、次世代ゲーム機でキーボード&マウスが利用可能かどうかは、リリースされているタイトルが対応しているかどうかによります。
それらを踏まえると、次世代ゲーム機をゲーミングPCの様に利用するのはライトユーザー向けと言えるかと思います。
反面、操作やグラフィックなど細かい設定ができるゲーミングPCはヘビーユーザー向けになるかと。
ゲーミングPCはゲーム以外もこなせる
ゲーミングPCはやはりPCというだけあって、ソフトウェアをインストールすることで、例えば動画を編集したり、写真の加工、作曲など様々な用途で使用することが可能です。
NAGATOMEの場合はPCにOBSやPower Direcotorをインストールし、動画の配信、録画や編集といった次世代ゲーム機ではできない事をしています。
他には開発環境を整えることで自身でプログラムを作ることだってできます。
勿論、昨今の家庭用ゲームはアプリケーションをインストールしゲーム以外のことも可能ですが、やはり範囲が限られています。
値段には大きく差があるものの、やはりそれだけの機能がPCにはあります。
まとめ
本記事は「Xbox Series Sの性能はまるでゲーミングPC!?これがあればゲーミングPC不要説」について書きました。
まとめると以下の通りです。
- 次世代ゲーム機はスペック的にゲーミングPCよりも高コスパ(ゲームプレイの観点)
- 次世代ゲーム機のキーボード&マウス使用不可否はタイトルに依存
- ゲーミングPCは周辺機器の詳細設定を行える
- ゲーミングPCは高価だが、アプリさえあれば様々な用途で使用できる
ちょっとキャッチーなタイトルだったかもしれませんが、次世代家庭用ゲーム機がゲーミングPCとなり得るかについて書いてみました。
ゲームをプレイすることだけに焦点をおけば、次世代ゲーム機にキーマウ直差しでゲーミングPCのように利用することは非常にコスパが良いと言えます。
ただ、詳細なゲームの操作、画質設定などや、ゲーム以外にも豊富な事ができるという点では、ゲーミングPCはコストがかかる分だけの価値があると言えるでしょう。
ゲームだけをするのなら値段に見合っていないと感じることも…